アービトラージとは
みなさんこんにちは、45歳からの金持ち父さんです。
今回は、アービトラージについてご紹介します。
初心者でもわかりやすいように、一から説明していますので、これをみればアービトラージというものがどういうものか把握できるようになっています。
アービトラージとはロングとショートと同時に持つ両建てのことです。
ポイントは以下の通りです。
両建てとは?
両建てのメリット
両建で勝つ手法
同じ通貨で両建てがおすすめなシナリオ
両建ての定義やメリット、そのコツや手法を中心にまとめていきたいと思います。
両建ては場合によっては効果的な時もあるし、必勝法もあるから、ここでマスターしましょう。
FXの両建てとは
FXの両建てのメリット
FXの両建てのデメリット
おすすめの両建ての手法
同じ通貨の両建てがおすすめなシナリオ
両建てにおすすめなFX会社
FXの両建てまとめ
FXの両建てとは
ここでは、両建てとはどんなものかについて詳しく説明していこうと思います。
基本的には、両建てすることはFXなどの金融取引ではあまりおすすめされず、やみくもに両建てすることはNGです。
しかし、しっかりとした理由と目的をもってするなら、逆に効果的になる取引手法です。
両建ての取引手法が合う人もいると思うので、最初は「何なんだ?」みたいな気軽な感じで読んで頂ければと思います。
両建ての仕組み
まず、両建てとは「買い」と「売り」のポジションを同時に保有することです。
「買い」と「売り」のポジションを同時にもつことで、価格変動による損益を一定に収めることができます。
価格変動によってそれ以上、それ以下の利益もでることもありません。
一見、良い投資法には思えないかもしれませんが、場合によってはコンスタントに利益を出せる手段ともなりえますので、この記事でその方法を学んでいきましょう!
詳しい手法の方法については、この記事の後半でお伝えしていこうと思います。
レンジ相場では両建ては効果的
レンジ相場
同じ通貨で両建ての取引をする場合、レンジ相場にある通貨であれば、「買い」でも「売り」でも、両方のポジションから利益を出していくことができます。
仮に、同じ価格で「買い」と「売り」両方で入った場合、価格が上がる時に「買い」のポジションを決済し、下がってきた時に、「売り」のポジションを決済することで、2倍くらいのリターンを出すことができます。
なので、レンジ相場のような価格が将来どっちに進むのか不安で分からない時に、どちらにいっても安心できるので、初めての方にはおすすめです。
FXなどのトレードで大事なことの1つは、「利益を取ることに焦らず、感情をもちこまないこと」です。
両建てすれば価格がどちらにいっても安心ですので、焦らずしっかりと利益を伸ばしていくトレードができると思います。
FXは実際のお金が関係してくるけど、そのお金に気持ちをもたずゲーム感覚で取引することが案外コツだったりするぞ!
FXの両建てのメリット
ここでは、両建てのメリットを2つ紹介していきたいと思います。
両建ては一見あまりメリットが無さそうですが、メリットもたくさんあります。
両建てのメリットをうまく活用して、日々のトレードに活かしていけるぞ!ここで、そのメリットを理解していこう!
価格変動リスクをヘッジ(回避)できる
リスクヘッジ
1つ目のメリットは、「価格変動のリスクをヘッジ・回避できること」です。
基本的には、複数の通貨の「買い」と「売り」を組み合わせたポートフォリオにすることで、特定のリスクによって損益が大きく変化しないようにすることです。
例えば、大きなリターンを狙って、ボラティリティの大きいイギリスポンドを買いたいとします。
ポンド円:「買い」
しかし、イギリスを含むヨーロッパで何か悪いことが起これば、ポンド円も下落してしまいます。
それに、円の価格変動や日本に関わるリスクによってもポンド円は変動してしまいます。
そこで、
ユーロドル:「売り」
ユーロドルの「売り」のポジションをもつことで、ヨーロッパと日本のリスクによる価格変動リスクを抑えることができます。
もちろん、
イギリスのリスク・・・今であれば可能性が高まってきているEU強硬離脱リスク
アメリカのリスク・・・米国経済・政治に関わるリスクやアメリカと関係する国での地政学リスク
などによるリスクは排除されていないので、そのリスクが高まった時には損失がでてしまうかもしれません。
ロスカットされる心配がない
同じ通貨で両建てしていると、もちろん損益は一定のままなので、ロスカットされる心配もありません。
もし、1つのポジションで損失がでている場合、その通貨の反対のポジションをとることで、
一方のポジションでは損失がでていても、他方のポジションでは利益が出るため、損益を一定にし、ロスカットを防ぐことができます。
また、余程に悪いことが無ければ、価格が一方向的にずっと動くことはあまりないので、価格が戻り始めたら、利益が出ているポジションを切って利益とすることもできます。
両建ては、損切りする代わりの一時的な損失を回避するのに有効です!
FXの両建てのデメリット
為替変動によるリスクを大きく減らすことができる両建てですが、もちろんデメリットもありますので見ていきましょう。
かなりの資金が必要になる
1つ目のデメリットは大きな資金量が必要になるということです。
普通であれば、片方のポジションを持つだけでいいので資金はある程度あれば大丈夫ですが、両建てして利益を狙うとなると売りと買いでの資金が必要になるため単純に2倍のお金です。
そのため、大きな資金がないと両建てして利益を狙うのは難しいのです。
しかし、資金の問題を解決できれば両建ては為替変動の危険性を減らし、利益を伸ばすことができる優秀な投資法です。
最初は通常のトレードで資金を伸ばし、余裕ができたら取り組んでみてください。
手数料が2倍なるため、コストが大きくなる
デメリット
2つ目のデメリットは手数料が2倍なるということです。
基本的に同じ通貨を売りと買いで保有するため、かかるコストが2倍になってしまいます。
そのため、普通にトレードするよりもスプレッドが負担になることになります。
両建てする際は、手数料によって損失が出る可能性があるので、為替の値動きを見ながら徐々に解消して利益を伸ばすようにしていきましょう。
おすすめの両建ての手法
次に「おすすめの両建ての手法」について説明していきたいと思います。
特にこの項で話すことは長期的なトレードをする人におすすめで、日々のトレードに活かしていけば、よりよい結果を出せることもあると思うので、ぜひ一読ください!
違う通貨で両建て
まず、「違う通貨で両建て」ということについて解説します。
同じ通貨で両建てすると、損益は一定となりますが、違う通貨で両建てしていくことで、リスクヘッジにもなることに加え、リターンも出していくことも可能です。
あまりリスクの取りたくない部分でリスクヘッジし、リスクを取れる部分を狙って利益を出していくことができます。
そして、この手法でみそとなるのが
「スワップポイントを両方からもらえるポジションで両建てすることです。
リスクヘッジしながら、スワップポイントでもリターンを出し、価格変動もうまくリターンにしていくことが可能になるので、
異なる通貨ペアで両建てすることはとてもおすすめです。
具体的なペアで言うと、
先ほどの
ポンド円の「買い」& ユーロドルの「売り」 の組み合わせや
それに加えて、
ドル円の「買い」 & ユーロポンドの「売り」
トルコリラ円の「買い」 & ユーロドルの「売り」
ユーロ円の「売り」 & オージードル円の「買い」
などがあります。
これらの組み合わせは全て、
どちらからもプラスのスワップポイントがもらえて、かつ
特定のリスクをヘッジしています。
これらの通貨ペアのポートフォリオを作るのもおすすめです。
アービトラージ投資
もう1つの代表的なメリットは、スワップポイントでアービトラージできることです。
アービトラージとは…
リスクのない利益、あるいはほぼ確実に利益のでる取引手法。
日本語訳の「サヤ取り」もアービトラージの1種類で、他にも多くのアービトラージの手法がある。
「サヤ取り」の場合、2つのほぼ同じ価値のもので価格が乖離した時、高い方を売って、低い方を「買う」ことで、いずれ2つの価格が収束した時に、その差分だけ利益とすることができる。
それを踏まえて、スワップポイントアービトラージとは、「買い」と「売り」を組み合わせて、価格変動による損益を一定にし、スワップポイントで利益を出していく手法です。
スワップポイントは毎日もらえる金利のようなもので、FX会社によって違います。
このFX会社によって異なるスワップポイントを利用して、アービトラージをします。
例えば、ドル円でスワップポイントアービトラージすると、
米ドルは高金利通貨ですので、
ドル円の「買い」:プラスのスワップポイント
ドル円の「売り」:マイナスのスワップポイント
が生じます。ここで、
できるだけ多くのプラスのスワップポイントがもらえるFX会社で、ドル円を「買い」
できるだけ少ないマイナスのスワップポイントのFX会社で、ドル円を「売り」ます。
売買しているのは同じドル円なので、FX会社が違っても取引価格は同じはずなので、
価格変動による損益は一定のままです。
同じ通貨の両建てがおすすめなシナリオ
最後に、「同じ通貨で両建てがおすすめなシナリオ」についてまとめていこうと思います。
それでは、最後までがんばって読んでいきましょう!
トレンドの一時的な反転で両建て
「トレンドの一時的な反転で両建て」ということですが、どういうことかというと
上がり続けている上昇相場で
長期的な「買い」のポジション&短期的に下落している時の「売り」のポジション
をとることです。
同じように、下がり基調の下落相場では、長期的に「売り」のポジションをとり、短期的に上がる時に「買い」のポジションをとることです。
どんな相場でも、下がり続けたり、上がり続けている相場はありません。
必ず、強いトレンドの中にもクッションをおくように、少し価格を戻すことがあります。
「その戻り」を取りに両建てすることで、さらに大きなリターンを出すことができます。
税金対策
次に「税金対策」としても、両建てが効果的になります。
課税対象になる量のリターンを出している場合、今の利益を確定せず、両建てのポジションをとります。
そうすることで、
損失がでた方のポジションを年末までに切ることで、課税対象額を減らすことができる。→ 納税する必要額も減る
(今の利益をそのまま翌年にもち越したい場合)両建てして損益を一定にしたまま、翌年までもち越して、利確する。
両建てをすることで、最終的な利益の量をうまく調節することができ、税金対策、節税対策にとても効果的になります。
指標前などどちらに値動きするか予想できない時
税金対策
最後に、両建ては「どちらに値動きするか予想できない時」にとても有効です。
特に、FXであれば米国の雇用統計を巡って、米ドルの取引が有名ですよね。
指標の結果を前もって予測するのは難しく、あらかじめ両方のポジションを取っておくことで、
結果が発表されて大きく価格が変動した時、損失がでた方のポジションをすぐ切り、利益がでているポジションの利益を大きく伸ばしていくことができます。
なので、両建てはイベント前の価格がどちらにいくのか分からない場合のトレードにも有効ということですね。
両建てにおすすめなFX会社
両建てする時にポイントとなるのが、
スワップポイント
約定力や決済のスピード
スプレッド
などです。
先ほどのスワップポイントアービトラージでうまく勝つには、できるだけスワップポイントが多い会社選ぶ必要があります。
さらに、両建ては利確する際の執行価格の正確性やスピードが求められます。
執行する価格が少しずれたり、また、選んだ2つのFX会社のスプレッドが異なったりすれば、損益をプラスマイナス0にすることができず、多少なりとも損益がずれてしうので、
FX会社を選ぶ際は、取引したい通貨のスプレッドはいくらかを必ずチェックするようにしましょう!
両建てまとめ
最後に今日のまとめをしましょう!
両建てとは、「買い」と「売り」のポジションを同時にもつことで、レンジ相場ではとても効果的
両建てのメリット ‐ ① リスクヘッジできる ② ロスカットされない
おすすめの両建ての手法 ‐ ① 違う通貨でリスクヘッジしながら両建て ② スワップポイントアービトラージ
両建てがおすすめなシナリオ ‐ ① トレンドの一時的な反転で両建て ② 税金対策 ③ 指標発表前などの価格がどちらに大きく変動するのか分からない時
それでは良い一日を。
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